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研究会8
日 時 5月22日(火)13:00−17:00
場 所 神戸大学 工学部LR104室
出席者 18名
議事
1.講演
ご講演を下記の2名の方に行なっていただいた。
「逆問題解析とそのECTによる高精度欠陥診断技術への応用」
小島史男教授(神戸大学)
「欧米における設備診断関連技術の市場動向」
豊田利夫氏(日本診断工学研究所,元九州工業大学教授)
ご講演内容について委員の方からは専門的なご質問、ご意見をいただいた。
次回予定:2001年7月

●講演内容の概略
【講演1】
講演テーマ:「逆問題解析とそのECTによる高精度欠陥診断技術への応用」
講演者:小島史男教授(神戸大学)
講演内容:
原子炉内蒸気発生器細管に発生するクラックの同定について、研究の背景等についての説明に続き、以下の点についてご講演いただいた。
(1)電磁場逆解析による亀裂の推定に関して、その原理および評価のためのモデルについて説明があった。さらに、材料の電磁特性を評価することによって材料の劣化を予測可能であることが示された。ただし、電磁特性はヒステレシスを示すので、非常に難しい非線形問題となる。
(2)亀裂は配管の支持部やUベントで発生しやすく、そのサイズ、形、方向、個数が問題になる。順問題的にクラックを与えたときの電磁特性を推定するためには、ハイブリッドFEM−BEM手法が有用であり、逆問題的にインピーダンスの測定からクラックの形状等を推定するためには、システムモデルと観察データとの誤差が最小となる手法が有用である。ただし、上記の逆解析は計算時間が膨大になるために、モデルの次数低減等が重要となる。また、具体的な例題に対して行われた国際ベンチマークコンペの様子が紹介された。
(3)今後の課題として、磁場の測定から炉壁の寿命評価をすることの重要性が示され、材料の劣化メカニズムの解明および逆問題とシミュレーション、最適化手法との連携の仕方についての研究が必要だとの指摘があった。
【講演2】
講演テーマ:「欧米における設備診断関連技術の市場動向」
講演者:豊田利夫氏(日本診断工学研究所,元九州工業大学教授)
講演内容:
IT時代の設備管理と予知保全技術について以下の講演が行われた。
(1)設備はBath-Tub曲線形の劣化特性を示すかどうかについての検証が航空機部品について行われた。結果としては、11%は時間基準予防保全が有効であるが、残りについては有効ではなく、保全直後に故障の発生が多いなど有害な場合も多かった。したがって、古典的な定時予防保全PMは有害無益であることが分かった。
(2)リスクベース保全の考え方が重要である(以下のR、RPNを重視)。
R=SUM(Pi*Ci)
R:リスク、Pi:故障確率、Ci:故障による損失
RPN=S*O*D
RPN:リスク積和、S:過酷度ランキング、O:発生頻度ランキング、D:診断困難性
(3)プロアクティブ保全PDMは故障の原因を監視し除去する。これによって保全コストの劇的な低減が可能となる。
(4)今後の展開としては、プラント資産管理システムPAMが重要となり、それを実現するソフトの需要が拡大する。
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