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研究会6
日 時 12月19日(火)13:00−17:30
場 所 リオン(株) 本社 大会議室
出席者 20名
議事
1.工場見学
補聴器、各種計測器の製造・検査ラインおよび振動や騒音の各種実験設備を見学 した。
2.講演
ご講演を下記の3名の方に行なっていただいた。
「振動測定による回転機械の簡易診断技術」 小村英智 (リオン)
「回転機械の劣化予測技術の開発と最近の診断技術紹介」 渡部幸夫(東芝)
「ガソリンエンジンのオンボード診断技術」 栗原伸夫(八戸工業大学)
ご講演内容について委員の方からは専門的なご質問、ご意見をいただいた。
次回予定:2001年1月

●講演内容の概略
【講演1】
講演テーマ:「振動測定による回転機械の簡易診断技術」
講演者:小村英智委員(リオン)
講演内容:
最初に、COMADEM2000の報告をしていただいた(少量であれば希望者には論文のコ ピーを配布する旨の申出があった)。
次に、リスクランキング表に基づき設備の監視・保全の意味付けを行った後に、振動測定による回転機械の簡易診断技術について以下の内容の講演を行っていた だいた。
(1)ベアリングの振動データから振幅確率密度を求め、正常な場合と傷がある場合 について検討した。
(2)傷がある場合の確率密度をグラムチャーリー級数で展開することにより、展開 係数とSkewness、Kurtosisとの関係を明らかにした。累積度数分布から等価実効 値を定め、この値を用いて統計量を無次元化して劣化パラメータを定めた。
(3)(2)で定めた劣化パラメータを用いてベアリングの診断をしたところ、傷の判 定を非常にうまく行うことができた。 さらに、構造系のミスアライメントについても、伸縮式高調波窓を用いてFSD (全スペクトルに対する損傷スペクトルの比)を求めることにより、うまく判定 することができた。
【講演2】
講演テーマ:「回転機械の劣化予測技術の開発と最近の診断技術紹介」
講演者:渡部幸夫委員(東芝)
講演内容:
原子炉冷却材浄化系ポンプの診断装置、回転機の劣化予測技術および最近の診断 技術について以下の講演を行っていただいた。
(1)原子炉冷却材浄化系ポンプの診断装置
・ポンプの動解析モデルを用いて軸受摩耗、軸受芯ずれの模擬試験を行い、その 特性を明らかにした。
・上記の結果に基づき、診断アルゴリズムを開発し、実機による検証を行ったと ころ良好な診断が可能になった。
(2)回転機の劣化予測技術
・表面粗さや弾性変形を考慮した軸受の摩耗解析を行い、軸受の摩耗速度を求め た。
・上記の解析結果と試験装置で得られる実測結果とを摩耗速度に対する影響因子 (静荷重、軸受摩耗量等)を考慮して比較したところ良好な一致が得られた。
・これらの結果に基づき、振動特性データベースを用いた状態推定、劣化予測か らなる劣化予測システムを構築した。
・開発した予測システムを用いて実機による検証を行ったところ良好な予測が可 能であった。
(3)最近の診断技術
・光と超音波を利用した計測(パルスレーザーを用いた蛍光法により油漏れを検 出)手法、超音波マイクロアレイリークモニタ(電子スキャンによる音源探査) によりリーク音を検知する手法、光音響法によるガス漏れ検知システム等を紹介 した。
【講演3】
講演テーマ:「ガソリンエンジンのオンボード診断技術」
講演者:栗原伸夫委員(八戸工業大学)
講演内容:
最初に、自動車を取り巻く最近の規制の流れを紹介した後に、オンボード診断シ ステム(失火検知、触媒性能劣化検知および蒸発ガス漏れ検出)について以下の 講演を行っていただいた。
(1)失火検出 クランク軸に取り付けた回転センサーからの信号を用いて、差分フィルタを基本 とする方法で失火を検知するシステムを開発し、良好な診断結果が得られた。
(2)触媒性能劣化検出 触媒の前後に酸素センサーを設置し、センサー信号の類似性を相関関数から求め ることにより触媒の劣化を診断するシステムを開発した。酸素フィードバック制 御の制御周波数を操作することにより診断の感度を上げることができた。
(3)蒸発ガス漏れ検出 蒸発ガスを処理する系をバルブで閉じておいて、圧力の時間変化を求めることに より漏れ量を推定するシステムを開発した。ゲージ弁を用いて参照データを得る ことにより、温度保証等も行った。
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